とことん 活かすことはイカスこと!?
The Re-Create Works’ 中村 惠子(兵庫)
靴下(ストッキングは次回に譲って)の再活用
欧米では靴下マシュルームという道具が健在です。日本では電球でしたっけ??
つい20年ほど前までは穴のあいた靴下を繕って履いていました。
それ以前になると、中学・高校時代の木綿の靴下は新品の間に補強のステッチを踵・つま先部分に刺していました。そんなことももうずいぶんしなくてよいほどに靴下は強くなり価格も下がり いつしか使い捨てられるようになってしまいました。
30年ほど前 靴下(メリヤス)工場から高価な素材なので捨てるには忍びないとアンゴラ毛糸・ラムウール入りの靴下の試作品やキズものなどいわゆる産業廃棄物をトラック一杯頂きました。
今もまだ使いきれていませんが、さらに、我が家の靴下類も加わって 無い知恵絞って 使わせて貰っています。今回は今も現役の一部をご紹介します。
① そのままで
口部分が不透明なPETボトルを再利用し80℃ぐらいの湯を入れ靴下をはかせます。
口元で2度ほどひねってもう一度かぶせ直しをして二重にして使います。
翌朝、水道水では冷たい時に使うとお湯の有難味が味わえます。(給湯器の水を捨て無くても良いので省エネです)
② 履き口のゴムから足首まで
*ミニバッグ
20年以上前に路上に散乱するリングプルを拾って回収していた時、ポリ袋に入れて持ち寄る子供が多くごみが増えるので専用の袋を作っていました。
子供たちが持ち込んだ 穴あき靴下の再利用です。
踝までの長さで筒状に切り取 底部分はハギレで作りました。
*縫いぐるみ、縫いぐるみたちの服
*針山
芯にセーターの切れ端などを巻き付けた糸巻きを入れて上下を絞ります。
ひもの先にボタンをつけて下から入れるとひもが付くので掛けることが出来て便利です。
③ つま先・踵部分(産業廃棄物なので新品素材です)
そのままの形を利用して ボールやカボチャにしました。
④ そのまま使えないものは輪切りにします。
まずゴム部分はそのまま幅広輪ゴムとして再利用します。
市販の輪ゴムよりも広幅なのでしっかりと留められます。また色のきれいなものは髪の毛を束ね用、袖口バンドの代わりにもできます。
*モチーフを1枚だと鍋敷き、繋げると大きなものができます。
板に釘を打って平織りをします。
*指で編むと三つ編みとは少し違った両面マットが完成します。
⑤ 針目が落ちて切れ目が入ったもの
開いて面状にしてニット地としてはぎ合わせ直線裁ちのプルオーバーにします。
首やそで口部分は 身頃の傷んだセーターの部分を再利用します。
未ソーピング(脱脂されていない)なので撥水性に富み外仕事にはモッテコイの素材です。
靴下が不要になるとその辺りを拭いて使い捨て雑巾にするのはチョット待ってくださると嬉しいです。使い捨ては輪切にしたときに出る2・3の部分で!
保存には素敵なクッションカバーに入れておくと座り心地の少しユニークな品ができます。お試しください!