「うちエコ診断~気候変動対策のおすすめツール」 鈴木 晴文 有限会社ひのでやエコライフ研究所 国も自治体も、企業も、猫も杓子も2050年カーボンニュートラルを叫ぶ時代になりました。気候変動問題の深刻さを考えると、早急に手をうち、猫の手を借りてでも、協力して新しい社会を実現させることは大切なことです。 ただ、頭では理解できるものの、自分の生活として考えてみると、はてさて、どうやったら「ゼロ」にできるものなのか見当がつかないという人も多いようです。2022年に島根県で実施したアンケートでは、「2050 年までには自宅でゼロカーボンを実現できると思いますか」と尋ねたところ、「実現できる」と回答した人はわずか8%にすぎず、大部分の人は絵空事のように感じているようです。 実際には家庭部門は比較的ゼロカーボンを実現しやすい部門であり、効果的な対策は出そろっています。すでに脱炭素を実現している家庭も増えており、あとは各家庭がちゃんと選ぶことができれば完成です。初期費用負担が大きい面があるので、適切な支援制度も必要になるでしょうが、家庭にとっても社会にとってもメリットになることでしょう。 「うちエコ診断」はそうした家庭の脱炭素を応援するための仕組みです。家庭ごとに暮らし方やエネルギーの使い方は大きく異なるため、効果的な対策も違ってきます。うちエコ診断では、アンケートで暮らし方などを尋ねながら、100種以上の対策について計算し、CO2削減効果と光熱費削減効果の大きなものを数値やグラフで示し、あなたの家庭に合った対策を検討できるようにしています。どんな組み合わせなら脱炭素が簡単に実現できるのか、ぜひ試してみてください。
なお、診断のベースとなっている計算ロジックとソースコードは無償公開されていますので、自由に手を加えて、より使いやすいツールを作成していただいて結構です。計算方法なども公開されています。ちなみに前世紀的AIは入っているのですが、可能であれば最新のAI機能を使って「へえー」って思われるようなものを作ってみたいですね。 わたし:「我が家を脱炭素にできますか」 うちエコ診断WEBサービス https://webapp.uchieco-shindan.jp/ |
鈴木 晴文 |
【プロフィール】
鈴木 晴文
有限会社ひのでやエコライフ研究所代表取締役
一般社団法人持続可能環境センター事務局
大学発ベンチャーとして起業したと言われていますが、当初は収入のあてもなく、好きなこと(家庭の省エネ情報を整理したい)をして暮らしてきました。いまは5名の有能な従業員に支えられて、「楽しくエコライフ」をモットーに仕事を続けております。