「オリンピック観戦から3Rの再認識と行動へ」 村山 晋一(一般財団法人環境事業協会)
はじめまして、一般財団法人環境事業協会の村山晋一です。6月末に高木理事長の後任として理事長になりました。 東京オリンピック閉会の翌日にこの原稿を書き始めました。選手の躍動と歓喜と涙に日本中が沸いた2週間余りでしたが、閉会式で「メダルは国民の協力で集まった廃携帯や廃家電等に含まれる貴金属から作られています」と紹介されて、「環境問題も東京オリンピックのテーマ」と再認識。調べてみると選手に贈られたメダル数は約500個。回収量が金は約32㎏、銀は約3500㎏、銅は約2200㎏、これで全メダルを賄えたとのこと。時価に換算すると、金は約2億円、銀は約3億円、銅は約230万円、合計約5億230万円の節約となります。ごみは宝の山ですね。都市鉱山の採掘=レアメタル回収の熱がオリンピックのための一過性でなく持続されることを期待しています。ちなみに、大阪市は2014年から小型廃家電の拠点回収等を実施しています。 最終日の男子マラソン。気温26度以上の暑さの中で走る選手たち。コース上の給水所にはペットボトル。使うとポイと道路上に。「使用後は回収されてリサイクルにまわるのだから」と思って見ていました。しかしこの考え、リサイクルされるからOKという、リサイクル優先の考えが身に沁みついている!「捨てればごみ、分ければ資源」でなくて「買う前にほんとに必要?何度でも使える?」を実践せねばと思い立ち、ホームセンターに行き、ペット飲料(いつも2Lの健康茶半ダース)を買わずにマイボトルを買いました。(遅いとお叱りはごもっとも。これからはお茶を沸かして入れます。)通勤帰宅途中にスターバックスとタリーズコーヒー店があります。マイボトル持参ならば割引してくれるとのこと。少しでもお得が嬉しい気になります。2019年度国内で販売されたペットボトルは約245億本(PETボトルリサイクル推進協議会) 初心者マークの私が言うのもなんですが、「マイボトルを活用すれば環境負荷の低減と経費節約ができます。皆さんもどうぞ。」 マイボトルの続き。ボトルの底を見るとステンレススチールの表示が。アルミ製なら軽いけど、保温効果に疑問が・・・。アルミは生産に多量の電気を使うから地球温暖化では問題児だなと考えるうち、カーボンゼロは国際的な潮流なので必ず何らかの動きがあるだろうと調べてみました。 おわりに、3R・低炭素社会検定 協会が全国検定事務センターとして、毎年、検定試験を実施しています。今年から大企業が全社あげて受験してくれるとのこと。受験者のすそ野が広がり、検定について「環境問題に理解を深め率先して取り組む人(勝手なネーミングですが環境人)育成の登竜門である」といった社会的な認知度が高まることを期待しています。地域パートナーの皆様のご協力に深く感謝申し上げます。引き続き、よろしくお願いいたします。 |
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