Vol.129 「~伝えること 学びから行動へ~」 原田 雄一


「~伝えること 学びから行動へ~」

原田 雄一

 合格者の皆様、おめでとうございます!

 私たち横浜市資源循環公社は、横浜市の廃棄物行政の一翼を担い、資源物の中間処理施設や廃棄物最終処分場の管理運営などを行っています。
 これらの施設を適正に運営することはもちろん、見学者受け入れや小学校での出前講座の実施により、市民の皆様へ環境問題について考えてもらう啓発活動を実践しています。
 啓発活動を行うためには環境問題への十分な知識が必要なことから、3R・低炭素社会検定は専門的知識を深く学ぶための機会として全職員が受検しています。

 環境問題は地球規模の問題ですが、横浜市では、国際的な取組として「アフリカのきれいな街プラットフォーム」※に参加しています。
 このプラットフォームは、アフリカの国々がきれいな街と健康な暮らしを実現することを目指して廃棄物管理に関する知見を共有するために環境省、国際協力機構(JICA)、国連環境計画(UNEP)、国連人間居住計画(UN-Habitat)及び横浜市のイニシアチブで2017年4月に設立されました。
 横浜とアフリカは平成20年第4回アフリカ開発会議(TICAD4)の開催地となったことを契機にアフリカとの交流・協力を深めてきたこともあり、日本の地方自治体として唯一このプラットフォームに参加しています。

 横浜市は、これまで培ってきた廃棄物管理に関する経験や知見を伝えるために実践的な研修(講義・視察)の場として位置づけられ、弊社は研修の実施機関として、これまでアフリカ28か国から61名の研修員を受け入れてきました。
 研修員は横浜での学びを自国での行動計画へ反映し取り組んでいます。
 この研修の実施を通して、私たちは自分たちの経験や知識を伝えることが、次の行動へと繋がっていくことを実感できるものとなっています。

 検定の受験を通して得た知識は貴重な財産となることでしょう。
 そこで、合格者の皆さんも是非、誰かに伝えることにチャレンジしてみてください!
 循環型社会、低炭素社会を実現するための行動へと繋げるために。

※アフリカのきれいな街プラットフォーム
・URL
 https://africancleancities.org/JP/index.html
・ミッション
 2030 年までにアフリカ諸国がきれいな街と健康な暮らしを実現し、廃棄物に関する SDGs を達成する
・目 的
 アフリカ各国・都市における廃棄物に関する知見・経験の共有、関係者のネットワーキング等
・構成員
 アフリカ各国・都市(現在 35 か国 64 都市)、環境省、JICA、横浜市、国連環境計画(UNEP)、 国連人間居住計画(UN-HABITAT)等

研修の様子(アフリカのきれいな街プラットフォーム) 研修の様子の写真1
研修の様子の写真2

原田雄一の写真
原田 雄一

【プロフィール】
原田 雄一

公益財団法人横浜市資源循環公社 総務課 企画係
http://www.shigenkousha.or.jp/
第3回 3R・低炭素社会検定 合格者

横浜市一般廃棄物処理施設管理運営に従事し、その後、市民への啓発事業及び開発途上国からの研修員受入事業等を担当!

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