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「静脈物流のビッグデータ利活用へ」
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今年の夏は、とても暑かった。 気象庁の発表では、35度以上の猛暑日となった地点は過去最高だったとか。 気候変動の進行で来年も猛暑に悩まされるかもしれません。
猛暑による影響は色々とありますが、意外なところでは揚げ物などの総菜売り場が人気になるとのこと。 自宅で火を使う料理を敬遠するのには納得。 コンビニでは、店内で調理した揚げ物をレジ横に魅力的に並べて販売している光景がお馴染みです。 当然、調理したあとには廃食用油が生じます。
セブン‐イレブンでは、電子マニフェスト(産業廃棄物の排出から運搬、処分の流れを電子情報で管理する仕組み)を導入したことで、16,000以上の店舗の廃油排出状況を本社で一元管理することができるようになりました。 結果、「使用済み食用油の回収効率アップだけでなく、合理的なフライヤーの運転管理についてアドバイスをできるようになった」とのことです。
さらに今年3月より、愛媛県の取組みに賛同して、その使用済み食用油を原料としたバイオディーゼル燃料を県内の各店舗へ商品を配送する車に使用する、実証実験を開始しました。 月間2万リットルを予定しており、配送によるCO2の排出削減量は、月間約2,590kg-CO2を見込んでいるとことです。
私ども(公財)日本産業廃棄物処理振興センターは、電子マニフェストを運営しています。 電子マニフェストを通じて収集される静脈物流の情報は、トレーサビリティーの強化は勿論のこと、循環型社会や低炭素社会を実現する上でも有用なビッグデータでもあります。 資源循環業の発展や循環型社会の形成に貢献するために、当センターでは平成30年を「電子マニフェストデータ利活用元年」と位置づけ、収集される膨大なビッグデータの有効な利活用方法の検討を進めています。
3R・気候変動検定