「バイオ燃料 〜市民が支えるバイオディーゼル燃料 その1〜」
中村 一夫 ◎ バイオ燃料とは、二酸化炭素を吸収して成長する植物などからつくられた燃料で、この燃料を利用して発生した二酸化炭素は、また、植物などに利用されて増えも減りもしないことからカーボンニュートラル(炭素に対して中立)であり、石油などの化石燃料使用に対して、地球温暖化防止に貢献するものであります。 ところで、京都市では、平成9年に京都市で開催された地球温暖化防止京都会議(COP3)をきっかけに、市民による使用済み天ぷら油の回収活動と連携し、これらを原料としたバイオディーゼル燃料を製造し、市民に身近な市バスやごみ収集車に利用するバイオディーゼル燃料化事業を開始し、年間約150万リットルの利用により、約4000t/年の二酸化炭素削減につながっています。 ところで、この様な意義のある取り組みも、最近の自動車排ガス規制による新型ディーゼル車両では、軽油と沸点や引火点が違うバイオディーゼル燃料では車両の健全性に関して技術的課題が生じてきており、市民が支えるバイオディーゼル燃料化事業を次世代につなげる取り組みが必要になってきました。 |
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