命のはじまり
◎春といえば、一般的には、3月4月ですが、2000m~3000m級の山では、7月8月を迎えます。そして、10月には、雪が降り始めます。7月に、東北の山へ登りに行きました。月山、鳥海山では、まだ雪渓が残っており、雪の上を歩いていました。 少しずつ雪が溶けきて、川となって流れ始めていました。雪解けの山水が、革から海へと栄養分を運び、プランクトン、魚、鳥、人間と、命は、つながり、生命が始まっていく気がします。 更に、移動して、岩手県の岩手山、早峰山へ行き、視界は、ガスかかっていましたが、たくさんの高山植物が、小さな花を力強く咲き誇っていました。不思議な、めずらしい花もありました。 登山されない方は、知らないかもしれませんが、高山植物は、採ってはいけません。しかし、中には、根こそぎ持って帰り、ネットで売りさばく心無い登山者とは言えない人もいるようです。 もし高山植物が街中で育ったとしても、本来の美しさは、無くなってしまっていて、僕が思うのは、登山していても結構、きつい山で、そこで、風の吹きさらしにあったり、冷たい気温に耐え、ここで咲かせる花だからこそ、登山者の心をとらえ、美しいのだと思います。 私の今シーズンの山旅は、しばらく続く予定です。 それでは、また。 安井 久喜 |