友、遠方より来てね (2009年10月号)
活動地域:香川県
所属団体:四国電力株式会社
タイトル:「どれが本当? どれも本当?」
私は、香川県在住の綾田と申します。
ここ数年、テレビや新聞で毎日のように環境問題が取り上げられ、私の勤める電力業界も、温室効果ガス削減に向けた大きな課題に取り組んでいるところですが、私個人はというと、これまで環境対策関連の業務に直接関わらなかったこともあり、恥ずかしながら、環境問題についてはあまり関心が高いとはいえませんでした。
ただ、毎日メディアでこの問題が語られるのを見るにつけ、専門家の間でも、同じ取り組みに対して「良いことだ」とされたり、「無意味だ」あるいは「新たに別の問題が発生するのでむしろやるべきでない」等の意見があることを知り、一体どれが本当なんだ?と思っていたときに、たまたま新聞で3R検定の記事を見て、基本的なところを体系づけて学ぶにはとてもいい機会だと考え、試験勉強を始めました。
幸いにも「3Rリーダー」の認定をいただくことができ、(他の皆さまのように、私からご紹介できるようなユニークなエコ活動などはありませんが)今後は、一個人として、また企業人として、3R検定を通して学んだことを少しでも社会に役立てたいと思います。
最後になりますが、事務局の皆さまに、勝手な要望をひとつ。
冒頭の話の続きになりますが、エコ活動といわれる取り組みに対し、専門家によってその効果をどう見るか、諸説あることは仕方ないとして、事務局の皆さまには是非、それぞれの活動について、その表面的な効果だけでなく、もしその後の過程で、新たに経済的な負担や環境負荷が発生したり、(理想通りにいかない)現実的な課題などが生じるのであれば、こういった「陰の部分」についても積極的な情報提供をお願いしたいと思います。
いくら環境に良いことでも、どこかに無理が生じるようであれば、(その当事者にとっては)継続困難な取り組みとなるでしょうし、また、一般論として、部分最適解が必ずしも全体最適にならない、といったことはどの世界にもよくある話ですので、いろんな面から、エコ活動について教えていただければ幸いです。
そうすることにより、今まで以上に多くの人々が、環境問題についてより深く考えられるようになり、ひいては、新規事業を含め、新たなエコ活動の創造にもつながるのではないでしょうか。