Vol.139「誰にでも出来る事を誰にも負けない」 指方 海斗


「誰にでも出来る事を誰にも負けない」

指方 海斗

 沖縄には、世界に誇れる素晴らしい海があります。
 地域固有種の生物が多数生息する生き物の楽園でもあります。
 この自然の大切さを未来に伝えたいと思っています。

 しかし、海の磯にて大量のゴミと出会います。悪臭、海外文字、人力では動かないロープや家電製品やタイヤ…。この目の前のゴミを生き物たちの為、未来の子供達の為に綺麗に取り除き、繋いでいきたい!との思いから清掃活動を行い、ビーチクリーン活動が始まりました。

 昔は缶ジュース、瓶のジュースが主流で、空き缶も空き瓶も手軽に町の酒屋さんでリサイクル出来ていました。勿論買い物袋のビニール製より紙製が多く、この紙袋、新聞を集めるとティッシュペーパーやトイレットペーパーに交換して貰えました。

 この様なゴミの循環システムが便利な使い捨て商品の勢いに押され衰退したように感じます。今の海ゴミはプラスチック、ビニールと石油商品が大半を占めている状況です。このゴミをリサイクル出来る方法を模索しながら定例の清掃活動実施。回収したゴミの処理、異常量の漂着ゴミや不法投棄ゴミの対応など、運搬も処理も定まらず、環境が整わないために、清掃活動で集めたゴミが移動できないままビーチに放置され、自然のゴミ捨て場に変わり果てる現状もあります。ビーチクリーン事務局では、清掃活動のみに留まらず「助け合い」を胸にトラック、ゴミ袋、清掃機材などを準備して、敏速にボランティアされる方をサポート等も行ない、「誰にでも出来る清掃活動」を目指して活動しています。


 私たちは、ゴミが動物や自然にとって与える影響を学び、少しでも環境問題に関心を持ってほしいと考えています。地域を盛り上げようとしている子どもたちや活動家もたくさんいます。その団体と連携を取ることで、一人でも多くの方に町を綺麗にする大切さや、自然を守るやさしい気持ちを育んでいくことで未来に繋がると信じています!もちろんビーチクリーンに興味が無い人たちもたくさんいます。その人たちにどうすれば伝わるのか?どうすれば一人でも多くの人に伝えられるのか?何かをきっかけにビーチクリーンに興味・関心を持って欲しい。小さなきっかけでもよい。参加しやすいイベントを行うことで一人でも多くの人に発信できると考えて、ビーチクリーンフェス「うふた祭」の開催に至りました。
 一人一人が想いを胸に町が町を綺麗にし、自然を大切にする地域が増えることを祈ります。


 そんな中、今回の3R低炭素社会検定のお話しを伺い、即座に公式テキストを購入!わかりやすく持続可能な社会創りが記載されており、この検定を目指す方々の環境問題に対する強い想いを感じながら私自身も勇気を頂きました。合格おめでとうございます。人の鑑だと感じています。私達も3R低炭素社会に貢献出来る活動を継続して参ります。

指方 海斗

指方 海斗
【プロフィール】
指方 海斗

ビーチクリーン事務局 代表

1973年12月10日 福岡市生まれ
趣味:空手、水生生物鑑賞
平成元年より沖縄の海の清掃活動を始める
飲食業、観光事業 運営

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