Vol.109 「レモンの3R」大山 芳乃



「レモンの3R」

大山 芳乃


 鹿児島の実家の庭に、レモンが実る木があります。
老親二人暮らしで、ほとんど手入れもできないのだけど、毎年冬、見事な実を付けてくれます。
収穫も二人では、ままなりません。
帰省の折に、私がチョッキン、チョッキン収穫しています。
放ったらかしにすれば、いずれ朽ちてしまうレモンたち。
生ごみにならないように、チョッキン、チョッキンReduceです。



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 このレモン、丸いんですよ。図鑑でみると、マイヤーレモンという品種なのかな。
普通のレモンより小ぶりで酸味が少なく、甘い香り。
ご近所に配ったり、紅茶に入れたり、ハチミツ漬けにしたり、毎年、いろんな楽しみを与えてくれるレモンたち。
毎年毎年、黙っていても実を結んでくれる自然ってすごいなあ、と思います。
あのレモンの木は、もう何歳になるのかな。


 3RのReuseは、何度も繰り返し使うということですよね。
植物の実りって、ある意味、わたしたちにReuseの恵みをもたらしてくれる、宝物じゃないかしら。
そんなことを考えながら、昨年の歳末も収穫にいそしみました。
そして、年が明けて京都に持ち帰ったレモンを、いつもお世話になっているカフェにおすそ分け。
そうしたら、なんと素敵でさわやかなパウンドケーキに大変身して戻ってきたんです。
実だけでなく、皮も有効利用してRecycleした甘酸っぱく、さわやかな味のケーキ。なんと、上品でしっとりして、おいしかったことか。
ふるさとの両親の健康を祈りながら、いただきました。



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 身近なところから3Rに親しみ、個々人が幸せな暮らしに結び付けることできっと個々からグループに、そして大きな取り組みへの第一歩に繋がっていくように思えてなりません。
今日も暮らしの中の知恵と共に身近な3Rで幸せな日々を過ごしましょう。

 

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大山 芳乃

【プロフィール】
大山 芳乃(おおやま よしの)

特定非営利活用法人暮らしデザイン研究所 副理事長

世の中に溢れるモノや情報の生活の中で『整理収納』というフィルターを通して人が人らしい環境に身を置き、安心して日々の暮らしを豊かにするための啓発活動や年齢に合った環境生活をおくったり(福祉・健康寿命)、ありのままでの社会活動をおくる(発達障害など)人々を支援する専門知識を持ったサポーター育成事業を全国で行っています。
人が人らしくあるための「整理収納」=「環境エンリッチメント」
全国でサポーターが活躍中です。

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