「3R・気候変動検定でコトを楽しむ」 渡辺 信久 大阪工業大学 環境工学科 循環基盤工学研究室 教授 新年おめでとうございます。物価高と実質収入減の昨今ですが、人出が多いところを見ると、日本の社会は、モノを楽しむより、コトを楽しむ社会になってきたのだと、嬉しくなります。 さて、3R・気候変動検定です。検定の問題作成の「コトの楽しみ」について書かせてください。問題には常識事項の部分もありますが、やや、「マニアックなもの」もあります。4問連続の問題では、歴史、理化、経済などの流れで話がつながる「ウンチクもの」、すなわち人に話したくなる雑学を目指しています。普段から、「人に話したくなる内容」、「話題のネタになる内容」を、必死で探しています。ですから、問題を解きながら、「フフッ」と楽しんでもらえれば、そして、適当に得点していただければ、成功です。コトを楽しんで欲しいのです。 問題作成では、複数の人にチェックをお願いしています。最初のバージョンでは、実は、かなり「作問間違い」があり、バージョン3もしくは4で完成となります。よく、「作問を分担して・・・」とアドバイスをいただきますが、これが結構難しい。手塩にかけて作ってくれた問題であっても、長すぎたり、細かすぎたりで採用しないことがよくあるのです。ですから、問題作成作業は、分担者との人間関係の維持に腐心します。問題作成と問題チェックというコトを楽しんでいるのです。 コトを楽しむことは検定の目的のひとつであり、それが合格者ミーティングです。オンラインに慣れ、飽きてきていませんか? 人と会ってウンチクを披露し、新しいネタを探すのです。是非ともご参加ください。参加に慣れてきたら、企画・運営してみるのはいかがですか?この運営の「コトの楽しみ」は・・・きっと大きいと思います。すみません。僕は、まだ、合格者ミーティングの企画をしたことがない。これからです。 本年もよろしくお願いいたします。 |
渡辺 信久 |
【プロフィール】
渡辺 信久
大阪工業大学 環境工学科 循環基盤工学研究室 教授
京都大卒、大阪市立環境科学研究所、京都大を経て、現在に至る。
研究テーマ: 化学物質の環境運命、ごみ焼却での元素の挙動を研究しているうちに、環境熱力学の構築に向かうときが一番楽しいです。
趣味のオートバイ・トライアル(乗って、壊して、修理して、修理不備に起因する怖い思いをする)を通して、世界の技術の趨勢を肌で感じています。