< 連載 > ≪協働 共創 共鳴の明日を創る≫ No.9 終焉

協働 共創 共鳴の明日を創る

「終焉」

産業革命から250余年、ひとつの時代が終わろうとしている。
巨大産業システムの中では私たちは受容者、労働者の役割を果たしてきた。
恒久的に物財を作り出すこのシステムの受容者であり続けることが困難であることは、今や明白である。

それは資源エネルギーを使い果たすという意味に於いて、これ以上の欲望の喚起が人間の心身の機能を衰退させるという意味に於いて、消費の受け皿としての過密都市の機能を保持するという意味に於いて、市場経済に包含されたエコキャンペーンの限界という意味に於いて、人間関係が良くないベクトルへと向いているという意味に於いて、オートメーション社会の中で人間の本来の能力を衰退させているという意味に於いて「困難」なのである。

私たちは「終わり」を正しく見つめなければならない。
「消費を続けなければ社会は衰退する」という幻想から解き放たれなければならない。
壊れていくものを認識し、受け止め、もう一度人間本来のニーズが何なのか、どこに、何に価値を置く社会をつくりたいのかについて考え、その目標を定めなければならない。現在の社会システム、経済システム、企業活動をそのままに次の時代へ行こうというのは虫がよすぎるのである。

さて、何が正しく生き残っているか、何が等しく人々を幸福にしているのか
それらが完全に消滅する前に今一度見極める「人間の能力」を発揮すべき時が来ている。
ありふれた風景の中にそれは潜んでいる。

みんなのヴィジョン創造研究所
ニュースレター編集長 大橋 正明

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