< 連載 > ≪協働 共創 共鳴の明日を創る≫ No.8 ΣRを考える

協働 共創 共鳴の明日を創る

「ΣR」を考える

ECOは、ある領域(家、地域、都市、国)の分別のある治め方のこと。

 そのECO実現の方法として「R」のつく語がクローズアップされています。あるグループはリスペクト(respect)を謳い、あるグループは6Rだと強調します。
「R」を考えることは大変面白くもあり、錯覚を呼んでしまうおそれもあります。

 「RE」は再生を意味する接頭辞。環境に関わる「RE」でなく幅広く辞書を片手にこのことばを探してみてください。ただ、おかしく言葉遊びをするのではなく「RE」を見つめて、その意味を探ってみましょう。少し前は企業再生を意味するリ・エンジニアリングがありました。しかし企業再生とはほど遠い技術面の効率化のみを追及したものでありました。リ・ストラクチャリングというのもあります。どうもこれらはその意味の不理解のため、あまりいい響きを私たちに与えていません。しかし本来は双方とも地域再編成、都市再編成といったことを意味しています。

 reduce=資源活用量を減らす すなわち目標レベル Reuse=使用日数を増やすことで資源消費量をreduceすること すなわち対象レベル さてRespectは目のつけどころをとりなおす、見直すという思考レベル、Recycleは実行レベルなど、それぞれの領域が見えてきます。

REの総和(Σ)がエコになる。そんな気持ちで一度「RE」を覗いてみてください。

地球をなんとかしようという大それた考えではなく、私たちの活動や生活を理にかなったものにしていく再生論が求められているのだと思います。

3R検定実行委員 みんなのヴィジョン創造研究所
大橋 正明

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