今月の漫画とコメント(2009年12月号) ≪仕分け作業≫

今月の漫画とコメント

3Rと教育現場

ハイムーン (高月紘・3R検定実行委員会代表 石川県立大学教授)

仕分け作業

 ごみの減量にむけての3R活動の中で環境教育・環境学習が大切なことは誰しも異論のないところである。しかし、どんな環境教育が本当にごみの減量に結びつくのかはなかなか難しい。おざなりの3Rに関するパンフレットやビデオだけではなかなか人々に3R行動を促すところまでの効果は期待できない。

 かつて、カナダのバンクーバー市ではユニークな環境教育プログラムで30%近くのごみの減量に成功したという。それは自治体に数人の環境教育専門の職員を置き、小中学校の先生と地域のリーダーへの徹底した環境教育・環境学習を行うもので、ごみの中身の主だったもの、容器や生ごみを実際に見ながら「何故このようなものが発生するのか、本当に必要な物か」を批判的に議論するワークショップ形式のプログラムである。筆者も一度だけこのワークショップに参加したことがあるが、確かに良くできたプログラムであり、延べ1500人の学校の先生が受講しそのノウハウを各々の学校現場で生かしていると聞き、さらに環境教育専門のコーディネータースタッフを自治体に配置している体制にも感心したしだいである。

 ともあれ、3Rの環境教育はごみの中身と私たちのライフスタイルの関係をよく見つめるところから始める必要がありそうである。

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