「冬の知床旅」


冬の知床旅
安井 久喜


おはようございます。
みなさま、お疲れ様です。

雪の知床自然センター内を歩いたり、流氷を見たくて、以前も行きましたが、また北海道の知床に行きました。
冬の間、知床に暮らしているオオワシがいます。オオワシには、近くと遠くを同時に見る事のできる目を持っていると、ガイドさんから聞きました。
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流氷の隙間の海の魚も見通すことができるらしく、魚を捉えて暮らしています。オオワシは、1日に1時間しか翼を羽ばたく力がないそうです。どこで、その力を使うのかが重要なのだと思います。

そして、大きな翼を広げ、うまく風に乗って生きています。 その昔、北海道先住民のアイヌ民族は、夏とかは海の魚を食べて暮らし、冬は、流氷に海が覆われ漁ができないときだけ、陸上の鹿をとらえて食べていたそうです。
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つまり、何でもかんでも、力任せに押し切るのでなく、自然を尊敬し、自然と調和して暮らしていたのです。これが、今の日本人が大きく見失ってしまったものではないでしょうか。

需要があるため、エネルギー資源がなければ、他国からお金任せに化石燃料を仕入れたり、制御不能になるかもしれない力にも魅力を感じてしまう。また更に、何かないかと掘り起こし過去の遺物に頼ろうと地球を傷つける。

食生活では、年中、季節に関係なく好きな物を食べてしまう事を当然と感じてしまっているのが実態ではないでしょうか。オオワシのように自然の力を上手に取り入れて、最大限活用したり、アイヌ民族のように、季節により食べ物を控えたりする自己コントロール力。

自分は、どうなんだと言われると、大いに改めるべきところばかりですが、自然を生かして、うまく生きなければならないのでは、と言うヒントがたくさんあった気がします。





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