3Rと教育現場
「子どもたちが教室の中で騒いで困っている。」 では、どうすればいいか。 答えは「子どもたちが騒がない教室にしたい。」 日常の学校教育の現場で頻繁に起こっている会話のひとつである。 上に示した会話は現状起こっている事を裏返しにした答えであることは一目瞭然である。 焦りのあまり早急に答えを求めたい先生方にありがちな態度である。 正しいメソッドは「現状」に対し「解決策」が当てられるのではなく「現状」には 「wish」が求められるべきである。 本当の問題は何だろう? 「私は」どうありたいと願っているのか! そこに立ち戻ることこそ真の問題解決の道筋を発見することにつながる。 同じことは「ごみ問題」などを子どもたちと考える場でも起こる。 ごみをどのように処理してよいかだけを考えていると、たとえその解決がその場で見つけられても必ずまた新しい問題が発生する。生ごみをなくすにはどうするか。 「生ごみを出さないためにみんなで食べ残しを無くそう。」は先述した「裏返し」になってしまう。 本当の問題は何だろう? そこに子どもたちの興味を引き付けて「共に考える」環境を作り出すことが大切である。 誰と、いつ、どこで、どのように食べてきたか。そして食べることの意味を共に考え、答えではなく問題に深い興味を持ってもらう、そんな時間に子どもたちを誘う。 そこから子どもたちの創造力を導きだす。 3Rと教育にはそんな視点が求められるのであろう。 旅の目的を見つけよう。その道すがらにいくつもの小さな発見が積み重ねられていく。 その道中の楽しみが、また旅をかけがえのないものにしていく。 旅はそのようにして繰り返され、人々の心に楽しみの記憶が降り積もる。 同じことなのである。 マザーアースエデュケーション 松木 正さんとの雑談の中で ニュースレター編集長 大橋 正明 |