< 連載 > ≪協働 共創 共鳴の明日を創る≫ No.2 注文の多い顧客

協働 共創 共鳴の明日を創る No.2

「注文の多い顧客」

持続可能なコミュニティとは学習を続けるコミュニティである。
私たちは、あるいはすべての生命系は成長、失敗の結果から学習し、互いに適応しながら共生進化をはかる。
共生進化はもっとも魅力的なエコロジーの法則の一つである。また共生進化はパートナーシップとダイナミックな変化を伴う。
例えば、産官学民が集められ共同体を作ったからといって、そのダイナミズムが即、効果する訳ではない。
大切な事柄は各々のセクター同士の間の関係性、すなわち「思いやりと想像力」で結ばれていることを意識することである。
柔軟性や相互依存の中でこそ、知恵や価値観、発想がよい方向に移動する。
対話の鉄則でもある。

例えば企業がエコロジカルな指向を求めるのであれば、「収益」や「市場でのシェア」を第一にするといった伝統的な考えを超えて、ある種のビジネスエシックスに類似した思考を大きくすることの方がより未来に対しスマートであり安全である。
消費者の権利を満たすビジネス、地域社会の問題を改善するビジネスを考えてみる ことである。

それでは生き残れないという言葉を嫌というほど聞かされてきたが。
今、企業は以前よりももっと顧客と対話することである。
注文の多い顧客を遠ざけてはならない。
彼らは、あなたの企業を知っている。

大橋 正明
(3R実行委員 ニュースレター編集責任者)

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