『緑のある暮らし(2)-ベランダで稲刈り!そしてもっと町に緑を!』
山口 茂子 ◎皆様、こんにちは。東京在住の山口です。 ◎うちの小さなベランダのプランターですくすくと育った稲は、黄金色に色づきとうとう刈入れの時期を迎えました。瑞々しいグリーンのシャープな葉が気持ちよく空に向かって伸びていたのは初夏の頃から夏にかけて。それから、はじけるようにかわいらしい穂が葉の間から顔を出し、気が付くと稲穂はふっくらとして頭を垂れていました。草花の成長も人や動物の子供の成長のように感慨深いものがあります。 ◎さて、すっかり黄金色に染まった稲を、そろそろ良い時期かと思い刈り取ったものの、私は町なか育ちで刈り取った稲がどうやって食卓にくるのか体験したことがなく、勝手がわかりません。さっそく、この稲のふるさと宮城の農家さんに相談しました。 ◎手順としては、まずは、脱穀で、穂を一粒ずつはずす作業です。指で生えてる方向と逆方向にしごくと簡単に取れます。端っこにあるのは、一粒ずつ指でちぎりました。それができたら、もみ殻を取り除くもみすりの作業です。そして最後に食べる。白米で食べるときは、さらに精米の作業が入ります。少しの量だし、来年播くのに使うくらいかなと思っていたら、農家さん、「おいしいよー。食べたほうがいいよ」と。 ◎もみ殻を取り除くには、すり鉢に入れて、軟式のボールでごりごりするか、押印のときに使うゴム製のマットを2枚用意して、間にはさんでごろごろするかどちらかが良いそうです。 ◎さらに次の作業は数粒を大事にとっておいて来年の4月に発芽させることです。発芽させた稲が十数センチまで育ったら、そして田植え。命はめぐります。育つ環境さえ守られれば、おそらくこの先、何十年も何百年も受け継がれていくのでしょう。 ◎我が家の刈取りから脱穀までは次の写真のとおりです。
◎さて、「もみすり」から続きは、次回「季節をいただく」で、具体的にご報告をしたいと思います。 ◎ところで、みなさんの住む町では、公園はたくさんありますか? マンションや民家のベランダや庭には緑はたくさんありますか? ◎私の住む部屋は商店街に面しているため、あまり緑はありません。道幅も広くないので、プランターを置いたり植樹をしたりするスペースもありません。駅前には大きな木があり、ムクドリの群れがねぐらにしていたり、プランターがあったりします。 ◎緑は少ないですが、徒歩数分で自由が丘という、都内でも人気のショッピングエリアがあります。以前、取材をしてご報告をさせていただいたことがありますが、自由が丘ではミツバチを飼育しています。その名も「自由が丘 みつばちプロジェクト」。 (みつばちプロジェクトの詳細はブログでお楽しみください。 ◎その一環で、自由が丘を緑でいっぱいにするボーボー化計画という活動も行われています。自由が丘をハチが大好きな緑や花でいっぱいの町にしようという計画です。ハチの行動半径からすると、徒歩数分のわたしの住むお隣の町は十分ハチたちの活動エリアです。この町に引っ越すことが決まったときに、真っ先に浮かんだのは自由が丘のハチたちでした。 ◎あのかわいいハチたちが、うちのベランダに来たらすてきだな。 ◎終日観察しているわけではないので、はっきりとは言えませんが、残念なことにまだハチの姿を見かけていません。 ◎でも、緑を絶やさずにいれば必ずハチたちは来てくれるはず! と信じて自宅ベランダもボーボー化計画をさらに進めていくことにしたいと思います。うれしいことに、大家さんは花が大好きらしく、マンションの周りはお花でいっぱい。空からも目立つかもしれません。 ◎自由が丘の駅から少し入った緑道にはベンチが据えられており、一日中誰かが座って、本を読んだりおしゃべりをしたり憩いの場所になっています。自宅最寄の駅前も木があって噴水があってベンチがありますが、いつも誰かが座ってくつろいでいます。 ◎人間はやっぱり緑があると、リラックスできるのではないでしょうか。 ◎高層マンションを見上げてみると、緑生い茂るところと、殺風景で何もないところとに分かれます。頭のなかですべてのベランダに草花が生い茂っているところを想像すると、とても素敵な町の風景になります。 ◎緑があれば、ミツバチが飛び、野鳥もやってきます。朝は鳥の鳴き声で目覚め、緑のカーテンで涼をとり、ベランダのハーブでお茶をする。四季や自然を肌で感じながらの街中暮らし。わくわくしませんか? ◎ぜひぜひ、みなさんも、一緒にボーボー化計画いたしましょう! ◎今回も拙い文章を最後までお読みいただいて有難うございました。 |