今月の漫画とコメント(2009年11月号) ≪選手交代≫

今月の漫画とコメント

コメント:財団法人日本環境衛生センター 理事長 奥村 明雄

選手交代

 絵を見ると、温暖化対策を巡って、綱引きが行われている。綱引きメンバーの頭に着いている国の旗から見ると、日本は、消極派に属することが解る。そして、アメリカは、絵の中に登場しながらも、この綱引きに参加する意思すら持ち合わせていないらしい。もちろん、審判の立場にある地球も積極派の方に旗を振って応援しているようだ。

 この絵は、今の世界の位置づけをわかりやすく描いている。しかし、今の状況からすれば、日本は、政府としては25%削減を宣言しており、少し状況は変わりつつある。まだ国内では、反対が根強い状況にあり、内輪の中のせめぎ合いの状況が続いているが、この絵からは一歩踏み出しつつあるといって良い。それと同時に、中国やインドが消極派に属して描かれているが、その排出ウエイトは、どんどん増加しつつある。殆どの途上国が排出制限の範囲外にあることも問題だ。

 私としては、国毎の綱引きと見るよりは、いかにして、すべての国が参加できるシステムを作るかが大事ではないかと考える。アメリカ、中国、インドは、今や巨大なCO2排出国であり、いかに彼らを地球を守る枠組みの中に入れ込むかこそ、当面する最大の課題ではないかと考える。

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