< ゴーチャレンジ > ≪瀬戸内の海辺 ~ごみ・3R~≫

瀬戸内の海辺 ~ごみ・3R~ 〈前編〉

河﨑 素子

海が見えるところに住み始めて四半世紀になります。海辺までは数分のところで県道沿いに海岸への入り口があります。潮騒、海から山へ吹きぬける風の音、山や海に映る日の光と雲の影を楽しみながら過ごしています。

大潮で砂浜が広く現れたときなど、砂浜を歩いて隣の集落近くまで行くと、季節ごとにワカメ、テングサ、ヒジキ、ウニが採れます。昔はアサリやバカガイなども採れたと地元の人から聞きます。砂浜にはハマチシャ、オカヒジキ、ハマダイコンが自生し、これらは季節の一品として食卓に並びます。

浜辺のごみ

そんな恵みを与えてくれる海辺ですが、海岸に降りる付近や、少しくぼんだ地形のところにはごみが堆積し、周りに散乱しています。プラスチック空き容器、ペットボトル、缶、レジ袋、シート類、釣糸(針つき)、魚網、浮き、おもちゃ、ボール、サンダル、プラバケツ、電球、タイヤ、バッテリー、自転車などなど。

また、伸びた雑草を分けのぞくと、発泡スチロールのトロ箱やレジ袋、トレーが笹などに突き抜かれて幾重にもなっていたり、打ち上げられた藻には、釣り糸、レジ袋片、ビニール糸などが絡んでいます。雑草の繁る地面はタバコのフィルターの集合場所で、1メートル四方に5~10個は落ちています。

海岸に降りる度に、どうしてこんなにごみがあるのか、どこから来るのか、県道から捨てるのか、放置しておけばどこへ行くのかと考え、苛立ちました。

写真は子ども達と一緒にごみ袋5袋を一杯にした時の中身です。ごみ袋を一杯にするのに10分あれば充分です。きれいなものは洗って資源ごみに出しました。

浜辺のごみ2

海岸に散乱するごみは、特に7月、8月の月曜日に多いようです。私は海辺に遊びに来た人が、帰るときにごみと悪臭で車を汚したくないので、ごみを置いて帰るのが主原因だろうと思うようになりました。

浜辺のごみ 3

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