風呂敷をギフトラッピングに
森田知都子 (ふろしき研究会)
風呂敷の特徴は、多用途であること。使う人が必要に合わせて、結び、用具
として用いることができます。3R検定テキストでは、エコバッグとしての風呂敷を
紹介しましたが、ギフトラッピングとしても活用できるのです。
ギフトというと、とかく過剰包装になりがち。風呂敷一枚に包んで、そのまま差し
上げると過剰包装にならず、ごみの抑制になります。また、プラスチックや紙の
資源分別の手間も不用です。さらに、相手の方に3Rへのメッセージを伝えること
にもなるのです。
例えば、ワインや地酒などのびん類を贈ろうとしたら、お店ではびんをプラスチック
の緩衝剤にくるみ箱に入れ、のし紙をかけ(のし紙をかける順は、地域によって異
なります)、包装紙で包んで渡してくれます。
これを風呂敷で包めば、1枚で用をなします。もちろん、ごみにもなりません。そして、
見た目に美しく相手の方にも喜んでいただけます。布独自の優しい表情をした贈り物
は、人と人とのつながりを深める役割を果たしてくれます。
この紙面では、基本となるびん包みをご紹介します。
このびん包みは、一升ビンが酒や醤油、酢、油などの容器として活躍していた昔、
日常的に用いられていました。現代では、そんな機会が少なくなり、ギフトラッピング
としての活用をおすすめしています。
びん包み
※720〜800ミリリットル入りボトルの場合、約70センチ幅の風呂敷を使用
※一升ビンの場合、90センチ幅または105センチ幅の風呂敷を使用
包み方
1.中央にびんを立てて置きます。
2.左右の角をびんの上で真結びします。
3.びんの底を90°回転させます。
4.左右の角を持ち、後ろで交差させ、前で真結びします。
布に余分がある場合は、持ち手を作ります。
5. 2.の真結びをひとつほどき、輪を作って先端で真結びします。