≪ 布おむつで ≫


布おむつで

東 奏子 (東京都あきる野市)
HP http://kodawariomutu.web.fc2.com/

今は、使い捨ての紙おむつが主流ですが、現在3歳と0歳の子どもを、紙おむつを使わず、布おむつで育てています。

近所の方からいらなくなった浴衣をいただいて、おむつにしました。
おむつ

さらしの布のおむつを洗って干したところ。
さらしの布のおむつを洗って干したところ。

上の子で使って黄ばんだおむつを、草木染め(藍の生葉染め)にしてみました。黄ばんだおむつを、草木染め(藍の生葉染め)にしてみました。


おむつカバーも家にある布で手作りしています。実際に子どもがつけている写真。
おむつカバー

1歳過ぎにおむつをはずしてパンツにしました。これも家にある生地で手作りしました。
パンツ

昨年6月に、布おむつの使い方や作り方、楽しみ方を紹介した本を出版しました。
布おむつで育つ

子育て中の方や妊婦さんを中心に、現在4刷(7000部)発行されています。

《赤ちゃんのおむつについて》
まだ紙おむつが一般的に普及していなかった昭和50年頃までは、日本ではずっと布のおむつが使われてきました。その布も多くは新しいものではなく、着古した浴衣などを利用して作られたもので、洗って繰り返し使われた後は雑巾などになって最後まで大事に使われてきました。その後、紙おむつが普及してからは、おむつは使い捨てというのが一般的になってしまいましたが、近年、環境問題やエコが注目されるようになり、洗って繰り返し使える布おむつが再び見直されてきているようです。

《紙おむつとごみについて》
現在、日本の乳幼児紙おむつの生産量は、約78億4000万枚(2007年)です。紙おむつが 1枚45gとして単純計算しても約35万2800t、使用済みの紙おむつが1枚150gとして計算すると1年間に約117万6000tのごみが出ていることになります。
1人の赤ちゃんが全て紙おむつで育てられた場合、おむつを卒業するまでに1人あたり1t以上の紙おむつのごみが出ることになります。
汚れた紙おむつは多くの自治体で可燃ごみとして清掃工場で燃やされていますが、使用済みの紙おむつは水分がたっぷり含まれていて、焼却するのに多くのエネルギー(CO2)を使います。また不燃ごみにした場合も、高分子吸収材などの石油化学製品が使われているので、土の中で分解されず半永久的にそのままになってしまいます。

今は、核家族や共働きの家庭も多く、育児の負担を減らす紙おむつもなくてはならないものですが、余裕があれば、ぜひ紙と布を併用したり、布おむつを育児に取り入れてみてください。




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