ゴーヤ苗植えイベント
「市長さんと握手しちゃった!今なら市長パワーでじゃんけん勝てるかも!」無邪気に喜ぶ小学生たち。
6月20日土曜日。出町商店街は、いつも以上に活気に満ちていた。 京都市ごみ減量推進会議がエコ商店街事業の一環として進めてきた、出町商店街の生ごみ堆肥化事業。その堆肥を地域の小学校である京極小学校でのゴーヤのグリーンカーテン作りに活用する取組が、前半のクライマックスを迎えようとしていた。4月の中ごろから集め始め、2ヶ月の時間をかけて作られた生ごみ堆肥と、5月22日に子供たちが種を撒き、見事な苗となったゴーヤが出会う瞬間。出町商店街で執り行われたプランターへの苗植え式には、門川京都市長も出席された。
児童3人、そして市長、出町商店街の出口理事長、京都市ごみ減量推進会議の高月会長が笑顔で苗を植えると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
「考えよ それはほんとに ごみですか」。イベントステージの背景には、京極小学校の4年生と6年生の児童たちが考えた、125個のエコ標語がゴーヤ型の短冊に飾られていた。そして、出町商店街は、レジ袋辞退などでスタンプを押印し、10個たまれば抽選でお買い物券などをプレゼントするエコスタンプ事業の真っ最中(6月8日~7月4日まで)。まさにエコの共演である。
生ごみの堆肥を活用したゴーヤのグリーンカーテン作りを通して、商店街のエコの取組と、小学校の環境教育が結ばれた。地域の人たちが、楽しみながら、力を合わせていく姿は、まさに「Do you Kyoto?」の合言葉にふさわしい。
生ごみの堆肥化。ゴーヤのグリーンカーテン作りによる省エネ効果。またそれを通しての環境、教育、食育。どれもそれぞれ意義のあることだが、最も可能性を感じることは、この取組を通して、環境という軸で地域が一つとなり、それぞれの取組が有機的なつながりを持っていくことである。
それこそがこの取組の醍醐味ではないか。そうした思いを、改めて感じるイベントであった。これから夏を迎え、一気に成長していくゴーヤたち。その収穫が楽しみだが、もっと楽しみにしていること、もっと夢に描くことは、こうした取組が実を結び、環境にも人にも優しく、より生き生きした街の姿が見られることである。
京都市ごみ減量推進会議 事務局 野村直史