Vol.201『知の獲得から実践と連結へ』村岡 良介

 

 


『知の獲得から実践と連結へ』

村岡 良介

村岡環境カウンセラー事務所 代表


 筆者は、3R・気候変動検定(以下、「検定」と略します。)に取り組むことは、知を獲得して、合格することがゴール(目的)ではなく、獲得した知を実践し、あるいは知を連結していくことに意義があることを唱えています。そのために、検定事務局は、合格者(以下、「リーダー」と呼びます。)にニュースレターを配信して、関連する知識や情報を提供し、合格者ミーティングの開催などの支援を行っています。リーダーがさらに知を獲得し、連結させる機会となるセミナーやシンポジウムなどのイベント情報、実践を始める、展開して発展させる、あるいはネットワークづくりのきっかけとなる全国の情報を毎月お届けしています。合格者ミーティングでは、他者の多様な考えを聞き、様々な環境や立場での取組(事例)を知ることができます。言葉を交わすことにより、同志のネットワークが広がり、協働のきっかけとなることも期待できます。実際の取組の現場を訪ねて、見て、聞いて、知って、体験し、考える場づくりも行います。

 「循環経済への移行は国家戦略に位置付けられた」というけれども、社会人のあるいは家庭人のご自身が、(リーダーとして)具体的に、どこで、何から、何を、どのように行動すればよいのか。学生時代に取り組んだことが、社会人になると実践の環境や機会が無くて途切れてしまう―という質問を受けます。他のリーダーの皆さんは、合格してからどのように実践に移されているのか、行動されているのか。強い関心ごとです。でも、正解は無いし、教本やマニュアルがあるわけではありません。一つ言えることは、検定に挑んだ意思や動機と公式テキストを読んで受験して、知を獲得し、連結することに取組まれたのです。このことを、是非、大切にしていただきたいと思います。その上で、「サーキュラー・エコノミ―」に関心を持ち、ご自身の生活や社会活動の中で意識し、行動すること。できることから、少しずつで良いのです。例えば、エシカル消費やグリーンコンシューマー活動から取り組んでみましょうか。公式テキストには、そのための知識と情報や生活の知恵まで書いてありますよね。自分事に活用しましょう。

 都道府県や市区町村では、在住在職者を対象に、地域環境リーダーのような人材育成を行っています。平日でなくても、休日やオンラインで受けられるものもありますから積極的に参加してみましょう。知の獲得だけでなく、受講者同士が交流し、講師を務められた様々な活動に取り組む個人や団体・グループを知ることにより、そのような活動に加わるチャンスにつながるかもしれません。また、そのような研修の修了者として登録しておくと、学校や自治会や自治体の講師やコーディネーター、審議会等の委員として声がかかるチャンスにもつながります。ご自身の考えや行動を、実績を発信することです。

 リーダーを対象に配信するニュースレター、「R」でつながる には、3R・資源循環推進フォーラムと全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)の協力により、国や地方公共団体、関係団体等の施策やイベント、委員公募等の情報が満載されています。リーダーの皆様には、ぜひ、受信の登録をしていただき、これらの情報を活用してください。また、ニュースレターは、一方通行で知識や情報を提供するだけでなく、読者の皆様がご自身の考えや取組を発信する媒体でもあります。双方向のコミュニケーション媒体として活用されることにより、検定の趣旨を実現する強力なツールとなると考えています。「合格者の声」は、随時、投稿を募集しています。ご自身を発信し、可能性やチャンスを広げましょう。

 

   村岡 良介

【プロフィール】

村岡 良介(むらおか りょうすけ)

 1956年神奈川県川崎市生まれ、横浜市在住
 現在、村岡環境カウンセラー事務所 代表

一般財団法人 日本環境衛生センター に技術審議役として勤務
・環境カウンセラー(事業者部門・市民部門)
・3R・気候変動検定運営委員、「R」でつながる編集長

日本環境衛生センターには、45年勤務し、廃棄物処理に関する調査研究、企画・広報、編集・出版、人材育成業務等に従事し、フェニックス計画、ダイオキシン類対策、災害廃棄物・放射性汚染物質対策、都市鉱山メダル、新型コロナウイルス対策、プラスチック・スマートなど多数の国の環境政策プロジェクトに参画
地方自治体の産業廃棄物処理技術相談員、3R推進・プラスチック資源循環アドバイザー、産業廃棄物再生技術アドバイザーなどを受任し、依頼講演・執筆活動に注力
編著書に、『廃棄物処理法の解説』、『生活と環境』誌、『ごみなんでも事典』、『ごみ収集の理論と実践』、『3R・気候変動検定公式テキスト』等、環境専門紙誌・学会誌への寄稿多数

ページの先頭へかえる