3R社会検定、低炭素社会検定の知名度について

3R社会検定、低炭素社会検定の知名度について

阿部 陽三
活動する地域 福島県

私はコンサルタント(ISOの構築、品質改善、5S活動など)、ISO審査員(環境・品質)、及び研修の講師などをしております。コンサルタントと研修は福島県内が主で、審査は首都圏が中心です。そのような仕事を通して、3R検定、低炭素社会検定の知名度について振り返ってみますと、約100%の方が知らないというのが現状です。

私の近くにいる審査員(ISO14001:環境マネージメント)でも知っている人は少なく、受験したという審査員はおりません。環境の審査員は専門性が高いわけですが、それでも知名度が低いのです。東京商工会議所が主催している「ECO検定」については主に首都圏の中小企業約40社で聞いたところ、会社の環境目標にして取り組んでいた企業が数社ありました。及び、個人的に受験したという人が数人おりました。

他の「CSR検定」についても知名度は低いです。しかし、3R・低炭素社会及びCSRについて興味を持っていることは、環境方針の中に3R・低炭素社会などの用語を使用して明文化していることでもわかります。

持続可能な社会を実現するためには3R、低炭素社会が重要なキーワードあります。いかに多くの人に正しく理解してもらい、行動を起こしてもらえるようにするかです。そのためには第1段階として3R検定、低炭素社会検定をいかにして、多くの人に受験してもらえるようにするか・・・、私として何ができるのか考えた時、とにかく行動を起こそうということで、次のようなことを実施しています。

例えば、企業へのEMSの支援及び研修などでは『3R、低炭素社会について学ぶことで、EMSの構築がしやすく、社員の理解は深まり、各自が有効的な運用をするようになりますよ。結果的に循環型社会に向けて貢献もできますので、是非とも取り組んでみたら良いのではないですか』と申し上げています。

また、この5月には「(公財)福島県産業振興センター」主催による、ISO基礎セミナー(9001・14001)が2日間かけて開催されます。開催案内書の中、私の講師名の所に「3R検定、低炭素社会検定、ECO検定、CSR検定を合格」と明記したことで研修の際に話題にしたいと思っています。

将来生まれてくる子供たちのために、持続可能な社会に向けて少しでも良い環境を引き渡すことができるように、一人ひとりが環境について考え、環境保全に参画してもらえればと願っております。その、一人ひとりを増やすために、できることからコツコツと進めていかなければと考えています。

知名度が低いということはこれからの伸びる余地は大きいのです。私は非力でありますが、一歩づつ地道に前進あるのみと自分に言い聞かせているところです。

*福島県内の4月の花木と春山です。2014年4月18・19日撮影
芳水の櫻 (福島県1本櫻番付 西の小結)
写真① 芳水の櫻 (福島県1本櫻番付 西の小結)

桜と吾妻連峰(吾妻子富士、一切経山
写真② 桜と吾妻連峰(吾妻子富士、一切経山

横綱は「三春の滝桜」です。木の下に大人が3人います。



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