『緑のある暮らし(3)-ささやかに収穫祭-旬の恵みを堪能しよう!』
山口 茂子 皆様、こんにちは。東京在住の山口です。 この原稿を書いている今は、間もなく12月になろうかという頃です。ここ数日特に冷え込みが厳しくなってきました。ベランダの植物も、越冬しないものは枯れてくるものもあり、そうでないものも著しい生育はとまって、縮こまっているように見えます。 野菜も根菜類や白菜などが充実してきて、毎日のメニューも冬向けの温かい食事がメインになってきました。 秋が深まる頃、あちらこちらで「収穫祭」のイベントを見かけるようになりました。新米が無事収穫でき、秋の実りも充実し、食欲の秋と呼ばれる季節ならではのイベントです。 これは、ぜひ我が家でも、季節の野菜をたっぷり並べて旬を味わう夕餉を催さねばということで、今回は食べ物シリーズです。 本当は、自分で収穫した野菜類が並ぶと良かったのでしょうけれど、実際は、ベランダで収穫した作物は、今年は一握りのお米、すでに食べてしまったきゅうり1本なので、食材は自然食品店に買いに走ります。 前回、ご報告しておりましたベランダで収穫した稲は、
写真1.および写真2.のようになってから、以下のようにして土鍋で炊飯されました。 すり鉢に入れ、ゴムボールで軽くごりごりとするともみ殻がどんどんとれていきます(写真3.)。ぬかもこすりとられて精米されるようで白米に近い仕上がりになりました。これで全部です。1合にもなりません(写真4.)。お米づくりとは本当に大変な作業だということが実感できます。
うちではお米は土鍋炊きです。いつもの玄米を足して炊きましたが、いつもとお米の様子が違うのでお水加減を少々誤りました。若干やわらかめの炊きあがりです(写真5.)。 ごはんができればおかずも必要です。やはり根菜や小松菜などの菜っ葉類が美味しい。食前には、最近流行しているグリーンスムージー(写真6.)。良い野菜で作りたては本当にさわやかで美味。小松菜とりんごの組み合わせに、アクセントで亜麻仁油を少々。
それからカブ・ダイコンづくし。 紅芯ダイコンと紫ダイコンの塩麹、梅酢和え(写真7.) 写真8.は見たとおりそのままでカブ。これは、みやまこかぶと言いまして、化学肥料も有機肥料もなし、もちろん農薬、除草剤も一切なしで、自然の土の力のみですくすくと育ったカブです。そのまま丸かじりすると、果物のようにジューシーで味わい深いカブ。なので、素材の味のみを生かしてがぶっといきます。見た目ではわかりにくいですが、生でそのまま、30秒ほど塩茹でしたもの、コンロで焼いたものの3種類。
野菜のプレート、カフェ風(写真9.)。 レタス類も充実してきて、サラダもおいしくなりました。根菜類は、トマトソースで煮込めば、野菜のうまみいっぱいの一品になります。
2月に仕込んでおいた味噌も良い感じで熟してきています(写真10.)。 根菜類で味噌汁にします(写真11.)。
どれも季節の無農薬野菜は野菜の味が濃く、簡単な調理でおいしくいただくことができます。忙しいと、つい外食が多くなったり、出来合いのお惣菜に頼ったり。美味しいお店の食事も楽しいものですが、さらには地元でとれた季節の野菜を楽しみ、あらためて地球の恩恵に感謝する暮らしも忘れずにいたいと願って、今回は食べ物のお話でまとめてみました。 拙い文章を最後までお読みいただいて有難うございました。 |