窓辺のミニファーム (その4)

窓辺のミニファーム (その4)



みなさん、こんにちは。
東京在住の山口です。野菜が大好き! 自分で育てた野菜を少しでも毎日の食卓で楽しみたい!という思いで、広くないお部屋の窓辺に板を張り、ペットボトルなどを利用して、はじめた私のミニファームは、まだいくらも収穫のないうちに危機に瀕しています。
せっかく作った窓辺の空間は、3月11日の震災以来、あまりの余震の多さに、危機感を感じ、すべてキッチンの床に引越しをしたままです。
そして、福島の原発事故によっては東京の空気や水も少しずつ放射能に汚染されてきています。わずかばかりの外の空間におかれる予定だった大きな不織布のポットは、やっぱり室内にお引越しです。
私の部屋は東向きで、午前中はいくらか日差しがあるものの、あまり日当たりが良好とはいえません。光合成をしなくてはいけない植物たちにとって、つらい環境です。

今年はもうあきらめて、細々と貝割れダイコンでも育てて過ごそうかと思ってもみましたが、やはりあきらめきれません。
そこで、かねてから育ててみたかった大豆をまいてみました。種は栽培用のものを買ってきたのではなく、あえて食用で買ってきたものを使いました。

写真1

わかりにくいかもしれませんが、豆が割れるようにして双葉のようになっています。さらに成長するとこのようになります。

写真2

よくある乾燥した大豆からこんなにみずみずしい芽が出るなんて不思議な感じがしませんか? あの豆は乾燥していても死んでいるわけではないのです。
植えるときは、いきなり土にまくのではなく、数日水につけて、その間は腐ったりしないように毎日きれいな水ですすぎを繰り返すうちに、小さなつののようなものが出てきます。小さなつのが数ミリになった時点で土にまきます。
植物にとって土から栄養を吸収するのに大事なのは根です。なので、まず根が先に出てくるそうです。それから茎の部分が延びてくるそうです。
大豆以外にもたとえば玄米を水につけておいても発芽します。わずかに小さな白いものがぽつっと見えた段階で炊いていただくと、発芽玄米ご飯になります。発芽玄米をお店で買うと、なかなか高価ですが、自分で発芽させるとお手軽に楽しめます。

春は種まき、発芽の季節です。力強く伸びてくる芽をみるのはとても楽しいです。動物の赤ちゃんはとてもかわいいですが、小さな双葉は植物の赤ちゃんです。
小さな双葉をながめていたら、なかなか外に出せないかもしれないし、水も注意が必要ですが、あきらめずにもう少しがんばってみようという気持ちになりました。

写真3

おまけ。以前まいた青菜は立派に育ちました。
すでに収穫したものもあります。

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